当物件ではRC薄肉ラーメン構造を採用し、厚さ250mmの壁状の柱と、同じく厚さ250mmの床状の梁を構造部材としている。これにより柱・梁型による突起の無い、プレーンで自由度の高い内部空間を確保。また、開口部廻りに構造部材が無い為、床⇔天井、壁⇔壁間いっぱいのフルサッシを採用し、高い開放性を獲得した。意匠、構造、工法等、汎用性の高い工法を用いた上での総合的なデザインにより、マンションタイプの集合住宅として、新たな雛形を具現化した。
当計画敷地は先に完成した[NEXTFORM西麻布]と道路を挟んで対をなす位置関係にある。外観はコンクリート打放し仕上げを採用し、[NEXTFORM西麻布]と調和する意匠としている。2棟は対面し、一対の建物となることで、単一の建物ではなしえない街並みを形成する。
分譲マンションとしての資産価値を確保するだけでなく、開放的かつ快適で良質な住環境を確保することを目標とする。構造部材の形態を綿密にデザインし外壁面に全面開口部を確保。フルサッシ採用による、高い開放性を獲得した。
ロケーションから、住宅兼オフィスとしてユーザーが利用することが予想される為、一般的な家具レイアウトだけではなく、ホームオフィスとしてのレイアウトが可能な、自由度の高いプランニングとデザインを提供する。柱・梁の無い構造躯体により、将来的にも自由にレイアウト変更が可能な空間となっている。
名称 | PIAS西麻布 |
所在地 | 東京都港区西麻布3-8 |
施主 | 株式会社モリモト |
設計 | イズム建築計画/福田馨 |
施工 | 株式会社佐藤秀 |
設計概要 | |
用途 | 共同住宅(38戸) |
階数 | 地上5階地下2階 |
構造 | RC造(薄肉ラーメン構造) |
敷地面積 | 752.60㎡ |
建築面積 | 487.71㎡ |
延床面積 | 2461.67㎡ |
各階面積 | B2F/347.38㎡B1F/426.46㎡ 1F/427.67㎡2F/449.18㎡3F/415.97㎡4F/267.98㎡5F/127.03㎡ |